【伝統工芸品 熊野筆】日本画、水墨画の地塗り・水塗りのほか、様々な描画に対応できるよう各種絵刷毛を製作しております。また、型友禅や紅型などの染物で使用される刷込刷毛、手書き友禅などで使用される差し刷毛、木版画用の版画刷毛、梵字刷毛などを製作しております。
ムジナ刷毛
ムジナ(バジャー)の毛を用いた刷毛。毛の一本一本がやや太く、毛先までかなりの強さがありますが、毛先の纏まりは良く、細かい縞模様を引き出しやすい刷毛です。唐刷毛の代わりに使用されることもあります。
山馬刷毛 / 唐刷毛
山馬の毛を用いた刷毛。唐刷毛とも呼ばれています。日本画で絵具をぼかすために使用します。アニメ背景美術でも良く使用されています。毛の一本一本が非常に硬く荒々しく、根元が太く先が細いため、塗り面にハッキリした筋を強く残せます。穂先の筋を活かした縞模様の描画にも適しています。
黒檀刷毛
硬い鹿の毛で作られた刷毛。毛先が細くとても硬いうえ、穂先をわざと空かしているため、ほうき目のような模様が残せます。テーブルや柱など木工品に黒檀のような美しい木目を描くのに使われたりします。唐刷毛としても使えます。
梵字筆
梵字を書くための朴筆。イタチの毛を使っており、毛先の纏まりと腰の強さにより梵字の書きやすさを追求した筆です。仏教寺院で使用されてきた悉曇文字(サンスクリット)などを書くのに適しています。
料理刷毛
保水性の高い山羊毛や、山羊毛よりも弾力性のある馬毛を使用した、料理ソース塗布専用の刷毛。肉や魚にタレを塗ったり、パン生地にオイルを塗るなど、料理の際に使用する刷毛です。
お好み焼き刷毛
お好み焼きにソース(タレ)を塗る専用の刷毛。山羊の毛の中でも含みが良くやや硬めの毛を採用しており、粘りのあるソースをしっかりとお好み焼きに塗ることが出来ます。