日本画で良く使用される筆や刷毛をリストアップしています。
日本画は沢山の技法があるため、技法に応じて様々な筆を使用します。
特に日本画の画家には線を大事にする方が多いため、様々な線描筆があります。よく使われる筆としては、線と細かい塗りに対応できる即妙筆や削用筆です。即妙筆は、彩色筆の毛先を尖らせた形状になっており、線描き、塗り、ぼかしなど幅広い用途で使用できるため、大変人気があります。削用筆は、即妙筆よりも細く強い線が描きやすくなっていますが、こちらも線と塗りのどちらにも対応できる筆です。
ムジナ刷毛
ムジナ(バジャー)の毛を用いた刷毛。毛の一本一本がやや太く、毛先までかなりの強さがありますが、毛先の纏まりは良く、細かい縞模様を引き出しやすい刷毛です。唐刷毛の代わりに使用されることもあります。
山馬刷毛 / 唐刷毛
山馬の毛を用いた刷毛。唐刷毛とも呼ばれています。日本画で絵具をぼかすために使用します。アニメ背景美術でも良く使用されています。毛の一本一本が非常に硬く荒々しく、根元が太く先が細いため、塗り面にハッキリした筋を強く残せます。穂先の筋を活かした縞模様の描画にも適しています。