<はじめての日本画編>その⑤ 水干絵具で仕上げる

やっと、日本画っぽくなって来ました。楽しみですね。

こちらが水干絵具となります。綺麗ですね。

水干絵具?岩絵具?何が違うのか今までよく分かりませんでした。水干絵具とは「胡粉」(貝殻を粉にしたもの)に着色したものを水で生成して干したものが水干です。水干絵具の仲間として天然の土絵具があります。こちらは土を水で精製して干し上げて造られています。

水干絵具の良い点

  • きめが細かい
  • 均一に塗れる
  • 色数が多い
  • 混色できる
  • 岩絵具より安価

以上の理由で、初心者の私には挑戦しやすいのです。

背景を塗る

今回は、いろいろ楽をさせていただいて、市販の物を使います。

膠水は購入しました。胡粉はチューブになったものを使います。便利なものがあるんですね。なんかいきなり描き始める感じです。

では、背景の色を選びます。

今回はこの3色を選びました。

水干絵具の準備

水干絵具をすり潰す

紙の上に水干絵具を出します。

紙をたたんで、筆かなにかでゴロゴロします。

粉々になったものを絵皿にうつす。ほかの色も同様にすり潰します。

こんな感じ。なんか少なすぎたかも、まぁやってみよ!

膠で練る

粉状の水干絵具に膠をたらします。少ない量なので1適づつ・・・こんな感じでしょうか?まだ少し粒が残ってますね。ここでしっかり膠をきかさないと後々になって分離したり、はがれやすくなるらしい。混ざったら水で調整・・・

背景の準備できました!

背景を塗る

1回目。2回目。3回目。塗りたては濃い色なのですが・・・乾くとこんな感じ、また後で塗り重ねます。

もう1回線描き(見えなくなっちゃったので)

背景を濃くしたので、元々の骨描きが見えなくなりました。ひまわりの彩色もあるので、今度は胡粉で骨書きしました。花びらも白に塗り戻しました。なんかいい感じ!

彩色していく(仕上げ)

ひまわりはこの色を選んでみました。混色も出来るので微妙な調整はできますね。

花びらを塗ってはぼかし、塗ってはぼかしと・・・だんだん分厚くなってきて・・・薄さや軽やかさを描こうと思ったら、やっぱり画力が必要ですね。

タタキ筆を使って、点描っぽくしてみました。霞がかかった感じにしたいのですが、まだまだ大雑把な感じです。(初心者なので勘弁を)

やっと完成!小さいパネル(SMサイズ)だと描き始めるとおもってたより早くて、楽しいですね。モチーフも自分の好きなもで良いし、暮らしのなかで、ちょっとした所にさりげなく飾れますしね。

今回お世話になった道具たち

  1. 絵刷毛90㎜(礬水用・間違わないように礬水と書きました)
  2. 絵刷毛45㎜30㎜パネル貼り用や背景を塗るのに使用
  3. タタキ筆 ぼかしたり、点描したり
  4. 特製彩色 中 花びら着彩
  5. 特製隈取 中小  ぼかし
  6. オロンピー面相 小 骨描きや細かな書き込み
  7. イタチ面相 小  骨描きや細かな書き込み
  8. 金泥筆 細かな書き込みや彩色

日本画って敷居が高いし、なにからはじめればいいのか分からないことだらけでしたが、やってみると楽しいですね。これにて<はじめての日本画編>は終了となりますがこの記事を読んで少しだけでも始めてみようと思われた方がいらっしゃれば喜びます。読んでくださった方、大変ありがとうございました。またの機会をぜひお楽しみに!

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